2025年度地球惑星科学専攻一般選抜 学力検査科目及び出題範囲
2025年度 九州大学 大学院理学府 修士課程(地球惑星科学専攻)
一般選抜学生募集の学力検査科目について
考査日程・募集人員
- 学力検査 2024年8月20日(火)
- 口頭試問 2024年8月21日(水)
- 募集人員 41名
研究グループ
※研究グループは変更される場合があります。
- 太陽地球系物理学
- 宇宙地球電磁気学
- 大気流体力学
- 大気流体モデリング
- 気象学・気候力学
- 地球深部物理学
- 地球内部ダイナミクス
- 岩石循環科学
- 地球進化史
- 古環境学
- 観測地震・火山学
- 地震火山減災科学
- 惑星系形成進化学
- 有機宇宙地球化学
- 地球システム化学
- 地球内部物質学
- 地球惑星博物学(古生物学)
学力検査科目
1. 専門科目
地質学, 古環境学・古生物学, 岩石学・鉱物学, 化学, 熱力学, 力学, 電磁気学, 物理数学 の8科目の中から任意に2科目選択すること.
但し, 太陽地球系物理学, 宇宙地球電磁気学, 大気流体力学, 大気流体モデリング, 気象学・気候力学, 地球深部物理学, 地球内部ダイナミクス, 観測地震・火山学, 地震火山減災科学の各研究グループを志望する受験生は, 第1志望, 第2志望を問わず, 下線で示される4科目(熱力学, 力学, 電磁気学, 物理数学)の中から少なくとも1科目を選択すること.
(各科目のおおよその出題範囲を以下に示してあります)
<地質学>
層序,地質年代, 堆積岩の性質と成因, プレートテクトニクス, 地質構造, 変形機構
参考書
- 天野 一男・秋山 雅彦 著「フィールドジオロジー入門」(フィールドジオロジー1)2004年.共立出版
- 保柳 康一・公文 富士夫・松田 博貴 著「堆積物と堆積岩」(フィールドジオロジー3)2004年.共立出版
- 天野 一男・狩野 謙一 著「構造地質学」(フィールドジオロジー6)2009年.共立出版
<古環境学・古生物学>
化石生物の系統進化,絶滅,古環境復元の方法, 地球環境の変動
参考書
- 鎮西 清高・植村 和彦 著「地球環境と生命史」(古生物の科学5)2010年.朝倉書店
- 池谷 仙之・北里 洋 著「地球生物学―地球と生命の進化」2004年.東大出版会
<岩石学・鉱物学>
鉱物の結晶構造と分類,主要造岩鉱物の特徴,相律,火成岩と変成岩の分類,2成分系および3成分系のマグマを含む相平衡図
参考書
-
榎並 正樹 著「岩石学」共立出版
以下の章をおよその出題範囲とする.
- 第1章 惑星を構成する物質−岩石と鉱物(ただし§1.1を除く)
- 第3章 相平衡を理解するために(ただし§3.2,§3.3を除く)
- 第4章 火成作用と火成岩
- 第5章 メルトが関与した相平衡の基礎
- 第6章 火成岩(マグマ)の化学組成の多様性(ただし§6.4~§6.7を除く)
- 第8章 変成作用と変成岩
-
藤野清志 著「結晶学・鉱物学」共立出版
以下の章をおよその出題範囲とする.
- 第2章 鉱物の化学組成と化学式(ただし§2.1を除く)
- 第3章 結晶の幾何学と対称性
- 第6章 主要鉱物の結晶構造(ただし§6.2~§6.3, §6.4.1~§6.4.5を除く)
- 第7章 鉱物の結晶化学(ただし§7.1, §7.4を除く)
<化学>
原子の構造と電子軌道、電子配置と元素の性質、化学結合、分子の構造、化学平衡、安定同位体比と分別係数、放射性核種、大気水圏の化学成分
参考書
-
一國雅巳 著「基礎無機化学(改訂版)」裳華房
以下の章をおよその出題範囲とする
- 第1章 原子
- 第2章 核外電子
- 第3章 イオン結合
- 第4章 共有結合
- 第6章 溶液中の反応
-
松久幸敬・赤木右 著「地球化学概説」培風館
以下の章をおよその出題範囲とする
- 第1章 宇宙の成り立ちと元素の起源
- 第8章 大気の組成と物質循環
- 第9章 海洋の組成と物質循環
- 第10章 生物と物質循環
- 第11章 河川水、地下水、土壌の地球化学
<熱力学>
状態方程式,熱と仕事,熱力学第1法則,熱力学第2法則,エントロピー,熱力学関数,平衡条件,熱力学不等式,相平衡,化学平衡
参考書
-
三宅哲 著 「熱力学」.裳華房
以下の章をおよその出題範囲とする.
- 第1章 温度
- 第2章 熱力学第1法則
- 第3章 熱力学第2法則
- 第4章 エントロピー
- 第5章 熱力学関数
- 第6章 平衡条件と熱力学不等式
- 第7章 相平衡と化学平衡
<力学>
力と運動の法則, エネルギーと運動量, 単振動, 放物運動,円運動,単振り子,角運動量,質点による万有引力
参考書
-
兵頭 俊夫 著「考える力学 (第2版)」学術図書出版
以下の章をおよその出題範囲とする.
- 第1章 運動の法則と基本概念
- 第2章 力と運動
- 第3章 運動量と力積
- 第4章 運動方程式の解法(ただし§4.4~§4.7を除く)
- 第5章 仕事とエネルギー
- 第6章 極座標による表示(ただし§6.5を除く)
- 第7章 角運動量(ただし§7.3を除く)
<電磁気学>
電場・磁場, 電荷・電流, 電磁場中の荷電粒子に働く力と荷電粒子の運動, 電場・磁場のポテンシャル, 電磁誘導, 電源・抵抗・コンデンサー・コイルからなる電気回路, 物質の分極・磁化, マクスウェル方程式, 電磁場のエネルギーとポインティングベクトル, 電磁波の伝搬
参考書
-
佐川 弘幸・本間 道雄 著「電磁気学 (第2版)」 (物理学スーパーラーニングシリーズ).シュプリンガー・ジャパン株式会社
以下の章をおよその出題範囲とする.
- Lecture 1 クーロンの法則と静電場
- Lecture 2 ガウスの法則
- Lecture 3 静電ポテンシャルと静電エネルギー
- Lecture 4 ポアソン方程式
- Lecture 5 コンデンサーと誘電体
- Lecture 6 定常電流
- Lecture 7 静磁場と電流
- Lecture 8 ベクトル・ポテンシャルとアンペールの法則
- Lecture 9 電磁誘導の法則
- Lecture 10 インダクタンス
- Lecture 11 磁性体
- Lecture 12 マクスウエルの方程式と電磁波
<物理数学>
線形代数 (行列・行列式,固有値と固有ベクトル),常微分方程式,ベクトル解析 (ベクトルの微分・積分・勾配・発散・回転),フーリエ級数
参考書
-
和達 三樹 著「物理のための数学」(物理入門コース10).岩波書店
以下の章をおよその出題範囲とする.
- 第1章 基本的な知識
- 第2章 ベクトルと行列(ただし§2-7~§2-9を除く)
- 第3章 常微分方程式(ただし§3-8を除く)
- 第4章 ベクトルの微分とベクトル微分演算子
- 第6章 フーリエ級数とフーリエ積分(ただし§6-3~§6-5を除く)
2. 英語
受験者のTOEIC又はTOEFLの成績をもとに評価します。
英語試験について
配点・試験時間
科目 | 配点 | 試験時間 |
専門 | 200点 | 120分 |
英語 | 100点 | |
合計 | 300点 |