何が学べるの?
地球惑星科学の広い守備範囲
地球惑星科学の守備範囲は広いので,非常に幅広い内容を学ぶことができます。物理や数学を主に使う分野もあれば,ばりばりに化学実験を行う分野もあります。野外に飛び出して地層などの調査をする実習もあります。
1年生・2年生前期の授業
1年生のときは,数学・物理・化学・生物・英語などの基幹教育科目が勉強の中心ですが,週一科目だけ,地球惑星科学Iと地球惑星科学IIという授業があり,地球惑星科学で学べることを把握してもらいます。
2年生の前期には,次に挙げるようないくつかの導入科目を用意し,色々な専門的な科目を学んで行く時に何を勉強すればいいかが分かるようにしています。
- 固体地球科学
- 地球の内部構造,プレートやマントル対流,地球の形成と現在に至る物理的・化学的な変化,地震や火山活動などについて学びます。
- 大気海洋科学
- 大気と海洋に共通な基礎概念を学んだあと,地球規模の大気の大循環や,台風をはじめとする身近な気象現象,海流やエル・ニーニョ現象などについて学びます。
- 宇宙科学概論(基幹教育の一部として開講)
- 宇宙・銀河・星などに関する天文学,太陽活動とオーロラ・宇宙天気などについての太陽地球系科学を学びます。
- 生物圏環境科学
- 地球において,生物は環境を利用して生きているだけではなくて,物質を循環させて環境を変化させていきます。このような視点で地球環境変動や環境問題について学びます。
- 基礎地質学
- 地質学の基本原理を解説し,地殻を構成する物質やその循環による変化,地質学の研究方法と表現方法,地層に記録された地球史解読の初歩,地球表層でのプレート運動などについて学びます。
高校で地学を習っていなくても安心
高校で地学を習っていないことを前提として内容が設定されていますので,地学を選択しなかった人も全く問題なく理解することができます。物理・化学・生物関係の科目でも,高校で履修しなかった方でもついて行けるように,配慮がなされています。
専門科目の授業
2年生後期からは,だんだん専門的な科目を学ぶようになります。大学の授業は大部分が選択科目になっているので,自分の興味に従って学びたい科目を選ぶことができます。