大気圏電離圏融合宇宙天気科学
電離圏は上から太陽活動と下から気象現象の両方に影響され、日々変化しています。この変化は宇宙天気と言います。(画像をクリックで画像のみを表示)
熱圏の特徴的な大気密度分布。二つの特徴が見られる:密度は赤道上空より緯度±30度上空の方が高い;密度は大陸上空より海上空の方が高い。前者は中性大気・プラズマ相互作用、後者は大気波動による対流圏・熱圏垂直結合を示唆しています。(画像をクリックで画像のみを表示)
研究分野の概要
名称 | 大気圏電離圏融合宇宙天気科学 |
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教員 | 教授 Huixin Liu (フイシン リュウ) |
研究内容 | 衛星・地上観測と数値シミュレーションによる大気圏・電離圏結合素過程(力学・化学・放射)の解明と宇宙天気予報への応用 |
キーワード | 大気圏・電離圏結合,宇宙天気,電離圏不規則構造,大気密度,衛星軌道,GNSS衛星測位,HF通信 |
Webサイト | https://sites.google.com/view/spaceweatherliuen/home |
研究対象
雲の遥か上まで広がる宇宙空間に、電離圏(Ionosphere)という電気伝導性のある気体が存在し、その密度や温度などが常に変化しています。この変化が「宇宙天気」です。晴曇霧雨といった地上の天気と同様、宇宙天気も我々の生活に深く関連し、GPS、無線通信、送電網といった社会インフラに地球規模で影響を及ぼします。それゆえ、世界各国が連携し宇宙天気予報を精力的に発展させています。本研究室ではNASAや米国立大気研究センターNCAR、ドイツ大気物理研究所や航空研究機構(DLR)、日本の宇宙天気予報センターなどと活発な国際共同研究を交えて、宇宙天気についての基礎研究と応用を3つの柱のもと行っています:①地球における大気圏・電離圏結合素過程の解明;②火星などの惑星における宇宙天気現象と物理過程の解明、比較惑星研究の推進;③電離圏宇宙天気予報への応用。